■ 親指シフト(16) ありがとう富士通！ “親指化キット”無償配布
7月7日から、富士通が「体験版 / OAKパワーアップβ版」の無償配布を始めました。
8月4日からは「快速親指キートップシール（2枚入り）」だけの入手(ホームページ申込)もできるようになっています！ (^_^)
Microsoft Internet Explorer 5.5との併用での不具合を修正した修正モジュールも公開されています。
★「OAKパワーアップβ版」の無償配布は11月9日で終了しています。2001-07-03
OAKパワーアップβ版
このCD-ROMパッケージは、富士通の製品であるWindows版ワープロソフト「OASYS V7」と、日本語入力システム「OAK V7」のアップデートを行うものですが、それとは別に親指シフトをエミュレーションする「快速親指シフト」、106/109日本語キーボードに貼る「快速親指キートップシール」、さらに親指シフトキーを高くする「親指キー用シール」も付いています。
つまり、これがあれば、デスクトップあるいはノートに関わらず、パソコンのJISキーボードが「親指シフトキーボード」に変身し、日本語が快速に入力できる、ということです。いわば、富士通純正の“親指化キット”なのです。
●詳細＆入手先
・OASYS HOMEPAGE http://software.fujitsu.com/jp/oasys/index.html
→ 体験版「OAKパワーアップβ版」 http://software.fujitsu.com/jp/oasys/TAIKEN/batatop.html
親指シフト未体験の人も、隠れ親指シフターの人も、ぜひ入手してください。私も上記のホームページから申し込みました。(^_^)v
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しかし、通常のキーボードの親指化を追求してきた私としては、どうにも待ちきれず、店頭配布しているパソコンショップへ走り、送られて来る前に入手してしまいました。といっても、忙しかったので他人に走ってもらったのですが。(^_^; （後から送られて来るものは親指シフトの普及用に使います）
内容物
中には、説明書、CD-ROM、親指配列のキートップシール、親指シフトキー用のパッドが入っていました。無償配布のCD-ROMとしては、充実したセット内容です。
●「快速親指キートップシール」
これは、パソコンを購入すると標準で付いてくる106/109日本語キーボードの各キーに貼り、キーの刻印を親指シフト配列に変えるシールです。グレーの地に黒色の文字が印刷され、一見すると単純な造りのシールに見えます。が、マット加工（ツヤ消し）の樹脂コーティングが施してあるようで、耐久性は高いと思われます。
各キーに貼ったようす
さっそく手持ちのキーボードに貼ってみました。フルキーボードの場合、シールは小さめですが、キーの配列というものは使っている間に指が憶えてくるので、このくらいのほうがキーボードの印象もうるさくならなくて良いです。またサブノートのキーボードにはぴったりの大きさです。
使用感は、当たり前なんですが、安心して親指シフトできます。この安心感が大きいんですよねぇ。大した物には見えませんが、数多くの親指シフターが、このシールの登場を待っていたはずです。
ひとつだけ要望があります。それは、「黒地に白抜きのシール」も提供して欲しいということ。最近、普及しつつあるノートパソコンでは、黒色のキーボードも多いので、何とか黒地のシールも一緒にお願いします！ m(_ _)m ＞富士通様
●「親指キー用シール」
このシールは、写真のように透明のシリコン樹脂が盛られており、以前に紹介した「セルシールU」のようなパッド状になっています。厚さは約2mmですが、大小2つのサイズがあり、説明書に「高さが足りないとお感じの場合は、二重に重ねてお使いにもなれます。」と使い方のアドバイスがなされていました。考えましたねぇ。＞富士通
親指キー用シール
この厚いシールは、親指シフトキーとして使うキー（スペースキー、変換キーなど）に貼り、キートップを高くして親指シフトが快適にできるようにするものです。この効用は、ホームページで何度もレポートしてきたように効果抜群です。
雰囲気は純正親指シフトキーボード!?
（↑左右間違えてましたぁ、指摘されるまで気がつかなかった(>_<) 2000-07-10追記
これだけのことで快適さが段違い！
このシールの使い心地、打鍵感は非常にグッドです。とくに写真に写っているのは、以前このホームページでレポートした MaxPoint の MX-90501W というキーボードで、親指領域のキーが親指シフトにぴったりの配置であるため、まるで純正の親指シフトキーボードを使っているような印象になります。透明なシリコンの底に見える「親指左」「親指右」という文字が渋い！ これはもう、ごきげんです。(^_^)v
ノートパソコンのキーボードはキーストロークが2mm前後しかないので、この厚いシールを貼ると液晶を破損する可能性があるため、マニュアル通り、デスクトップのキーボード専用と割り切るべきでしょう。
※その点、私がIBM ThikPad 535（ノートパソコン）のキーボードに貼っている「Paddle-Pads」なら、材質が非常に柔らかいスポンジ状なので、貼れるノートも多いと思います。ただ、Paddle-Padsは使っている間に表面がボロボロになってくるので、定期的に貼り替える必要がありますが。
CD-ROMに収録されていた親指シフトエミュレーション機能「快速親指シフト」については、時間がないので、またの機会に。←オイオイ ココデ オワリカヨ (^_^;
実は同じ日に、日本語入力システム「OAK V7」（製品版）を購入したため、機会があれば（その気になれば）、OAKと合わせて書きたいと思っています。まぁ、フリーウェアの「親指ひゅんＱ」みたいなものだと聞いています。←試す余裕がなく、まだインストールもしてなかったりします。(^_^;
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独り言
今回印象的だったのは、富士通が親指シフトを『快速親指シフト』と表現していることです。
親指シフトならではの「快適」と「高速」という導入メリットを前面に打ち出すことで、過去から引きずってきたマイナーな印象、例えば「あぁ、ワープロ時代のオアシス派が叫んでたアレね」とか、「知ってるよ、マニアチックな入力方式でしょ」みたいなイメージを打破し、前向きに打って出ようとする積極姿勢の一端が感じられます。←深読みし過ぎでしょうか？
親指シフトは、邪教でもなく悪い思想でもなく、単なる日本語入力方式の一種です。良いから使う、良かったからすすめる。必要なら利用される、必要と思わなければそれまでのこと。当然で単純な話ではあります。が、ともすると狂信的なことのように誤解され遠慮されてしまうのは、親指シフトそれ自身の優秀さ、魅力の高さに一因があるとも思います。
ともかく、今回の「体験版 / OAKパワーアップβ版」のように、“気軽に試してね、これがけっこう快速なんですよ”、“どや、気持ち良いやろ、速いやろ〜”みたいな訴求スタイルは、分かりやすく受け入られやすいと思います。専用キーボードやノートパソコンといった本格的なハード製品の推進も欠かせないですが、現在の主流となっているパソコン環境や経済性に合わせた、こうした実践的なアプローチも有効な手段だと思います。
今年3月に開かれた東京・某オフ会へ、改造キーボード等を持って行った甲斐がありました。富士通様、富士通ミドルウェア様、アスキー某氏様、その他の方々、本当にありがとうございました。これをきっかけに一人でも多くの人々が親指シフトに目覚められるよう、願ってやみません。
2000-07-09
2000-08-09 リンク追加
2000-08-25 リンク一部修正
2000-09-25 リンク一部修正
2001-07-03 リンク一部修正
