■ 親指シフト(4) リュウド Rboard Pro for PC
中古で購入した富士通の親指シフトキーボードFMV-KB211を使うようになり、やはり専用のキーボードはいいなぁとつくづく思いました。そう思うと、次はリュウド(株)の親指シフトキーボード Rboard Pro for PC が日増しに気になってきました。
Rboard Pro for PC は、現在、富士通以外のメーカーで開発・販売されている唯一の親指シフトキーボードです。といっても、キースイッチやキーボードの金型などは富士通のものを使用しているようで、その使い心地の良さは折り紙付き。親指シフターの間でも定評のあるキーボードです。
しかし、何とも価格が高い（標準価格49,800円！）。キーボードにこれだけの投資をするには、なかなか勇気が必要でした。以前から欲しいとは思いつつ決心がつかなくて（そんなに大した問題か？）、長い間、私にとっては羨望のキーボードでした。
で、過去形で書いたように、とうとう物欲に負けたのです。高まる煩悩の命ずるまま、「仕事に使う道具だから」と自分を納得させ、去年の暮れのある日、またもやインターネットの通販で発注してしまいました。歯止めの効かない便利な時代になったもんです。（＾_＾；
購入のために利用した通販は、ソフィー株式会社のホームページ。特価39,260円＋送料800円＋消費税2,003円の合計42,063円。調べた時（1999年12月）には、ここの通販が最も安値で売っていました。
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手元に届けられた箱には、キーボード本体とセットアップディスク2枚、40Pのユーザーズマニュアル、クイックスタートという導入説明のチラシ、愛用者登録ハガキ、保証書。そして、「キートップ引き抜き工具」、「キートップ変更シール」なるものまで入っていました。高価なキーボードだけあって、Happy Hacking Keyboard Lite よりも充実しています。(^_^)v
さて、肝心の使用感ですが、これはもう最高の感触です。さりげなく上品に刻印されたキートップの文字、無印の親指関連キー、そして何よりも、キースイッチの実に軽やかなこと！ それでいて適度な安定感があります。
打鍵時の音も違和感がありません。FMV-KB211での打鍵音は、打鍵した直後に何か鉄板がわずかに響いているような音色でしたが、この Rboard Pro for PC の場合は、そんな金属音（？）がグッと抑えられてて、余分な音がしない、しっかり締まった音色になっています。
また、左右の親指シフトキーを同時に打鍵することで、IME（かな漢字変換）のON/OFFが可能というのも便利です。もちろん、Alt＋カタカナひらがなキーですばやくローマ字入力←→親指シフト入力の切り換えるができるので、オフィスなど、複数の人が共有するパソコンにも向いていると思います。
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カーソルキーが十字型に配置され、その手前に大きな無印のReturnキーが追加されています。この配置は、懐かしいワープロ専用機OASYSのレイアウトです。昔からOAYSYSユーザーだった人や、WindowsでもワープロソフトにOASYSを使っている人なら、馴染みやすいレイアウトでしょう。
ただ、私の場合は、もう標準的なパソコンの106日本語キーボードに慣れてしまっているので、キーのレイアウトに関しては、富士通のFMV-KB211のほうが使いやすく感じました。
Rboard Pro for PC
FMV-KB211
キーボードの大きさは、両者ほぼ同じ。でっかいキーボードです。場所をとります。マウスまでの距離も遠くなっています。それが唯一の欠点でしょう。
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一般的な106日本語キーボードに慣れてしまっているという点は、BackSpace、TAB、CTRLキーなどの配列にも同じことがいえます。他のパソコンのキーボードもけっこう触ることがあるので、私はこれらのキー配列を下の図のように、106日本語キーボードに準じた配列に変更して使っています。
キー配列の変更は、インストール後に利用できる付属のユーティリティソフトで簡単に設定できるので、自分の思い通りのキーボードに仕立てることができます。このソフトは使いやすく、なかなかの優れモノです。キートップを引っこ抜く工具や、シールも添付されているので、キー配列をいろいろ変えて楽しむことができます。
リュウド(株)の親指シフトキーボード Rboard Pro for PC は、打鍵感といい、機能や自由度の高さといい、非常に高水準の優れた製品です。キーボードは毎日使うものだけに、長時間文字入力する人などには、ぜひおすすめしたい逸品です。値段は高いが、内容を考えると充分に納得できます。もっと早く購入しておくべきだった、というのが実際に導入してみての感想です。
2000-01-08
