■ 親指シフト(3) 富士通 FMV-KB211
前々回で紹介した改造キーボードと親指ひゅんＱの組み合わせで、それなりに親指シフトをしていましたが、昨年の11月にHIPPO.JTMさんのホームページ「親指シフト(NICOLA)をパソコンで使おう！」を訪れたら、富士通純正の中古親指シフトキーボードが通販で格安（2,000円！）に購入できると書かれてありました。
私は、それまでちゃんとした親指シフトのキーボードは持っていなかったので、さっそく紹介されていたミリオンリース販売(株)に申し込み購入しました。それがこのキーボード、FMV-KB211です。
代金を振り込んでから2、3日後でっかい箱に入って届いたのでちょっと驚きました。通常のキーボードよりひとまわり大きなサイズです。中古でしたが、きれいにクリーニングされているようで新品のように見えました。
さっそくWindows98のデスクトップにつなぎ、SUNICOM Home Pageで公開されているフリーウェアのドライバーをインストールして、使い始めました。
このキーボードの良いところは、何と言っても富士通純正の親指シフトキーボードということ。ワープロ専用機OASYSのように、親指シフトキーと親指専用キーが分離されて手前にあり、「親指左」「親指右」という刻印が懐かしい！ 英字キーについてもニコラ配列のかな文字がキートップに刻印されているので、安心して気分よく打鍵できます。
その他のキー配列についても、これまで使っていた標準的な106日本語キーボードとほとんど同じ配列なので、何のとまどいもなく快適に打つことができます。ちょうど購入した時期が仕事に追われる年末だったので、届いた日から使いまくり、大いに助かりました。
使っていて気になってきたのは、中古品のためなのか、打鍵したときにスムーズに降りないキーがあること。とくにその兆候の激しいのがEnterキーで、キートップの端を打鍵すると引っかかることが多いです。何か専用のグリースなどを付ければ改善されるかも知れません。
キースイッチが若干重いという声を聞いていたのですが、それまで使っていた改造キーボードよりむしろやや軽めだったので、私の場合、キーの重さについてはとくに不満はありませんでした。（その後、REUDOのRboard Proを入手し、認識が甘かったのを実感することになるのですが）
それにしても、正式な親指シフトキーボードを使い始めると、もうJISかなのキーボードを使った擬似親指シフトには戻りたくなくなります。やはり、親指シフト専用のキーボードは、もっともっと数多く商品化されなければならないと思う次第です。
2000-01-07
