ThinkPad日記

■ 新生バッテリの動作不良

以前に紹介した「バッテリのセル交換」で作った大容量バッテリが、なぜか純正品より稼働時間が短いというトラブルがありました。

そのバッテリを調べてみたところ、ハンダ付けが1カ所浮いており、6セルの内、5セルだけが動作している状態になっている事が分かりました。

これまでのバッテリのセルの配線には、純正セルに付いていた線を流用しており、比較的太くて固い線があったため、ハンダ付け箇所へ圧力が集中しやすい状態になっており、バッテリのケース接着・ガムテープ貼りの作業中にハンダ付け部分に異常が生じて浮いたようです。(^_^;

以下は、問題のバッテリを調べた時の記録です。

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動作確認に使用した機種は、TP535X MMX240MHz（クロックアップモード）メモリ64MB。画面最高輝度、音量最大にし、テレビの歌番組からキャプチャーしたMPGファイル（動画・音声）をフル画面表示で連続再生させ、テストしていきました。

●100%充電（通算1回目）
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●分解前のバッテリ稼働時間　つまり5セル動作の不良状態
5分後・・・ 50%
15分後・・・ 30%
17分後・・・ 20%
22分後・・・ 10%
28分後・・・ 3%　警告→シャットダウン
　：
2回目も同様の稼働時間となりました。稼働時間が短くかつ安定しているので、この時点でハンダ付け不良と推察。
　↓
●100%充電（通算3回目）
　↓
●分解調査
ハンダ付け部分の1カ所に浮きを発見。柔らかな線で配線をやり直す。
　↓
●そのままでのバッテリ稼働時間　6セル動作（1セル充電不足状態）
5分後・・・ 50%
9分後・・・ 40%
20分後・・・ 30%
25分後・・・ 20%
32分後・・・ 10%
38分後・・・ 3%　警告→シャットダウン
　↓
●ケース接着、ガムテープ貼り
　↓
●修理後初めての100%充電（通算4回目）
　↓
●修理後のバッテリ稼働時間　正規の6セル動作状態
1回目・・・ 2時間08分　途中mpg再生やめて他作業した。
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2回目・・・ 1時間41分　mpg連続再生のみ
7分後・・・ 90%
23分後・・・ 80%
32分後・・・ 70%
43分後・・・ 60%
52分後・・・ 50%
1時間3分後・ 40%
1時間12分後・30%
1時間20分後・20%
1時間29分後・10%
1時間41分後・ 3%　警告→シャットダウン

※TP535Xなら10%単位で電池残量が分かります。

上記の動作時間は、かなり厳しい条件下でのものです。テスト中、MPGファイルを2つ同時に再生させたりして、相当過酷な環境でテストを行った数値です。TP535XはTP535無印よりも電池がもつらしいですが、TP535無印でも通常使用なら約2〜3時間バッテリ運用できるはずです。

このバッテリの修理には、細めの柔らかな線を複数用い配線をやり直し、何かの原因で多少の圧力等が加わってもハンダ付けが浮くことのないように対処しました。

現在、私の ThinkPad 535X は、この修理済みバッテリで運用していますが、問題なくバッチリ使用できています。(^_^)v

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先日、PONTAさんが、別のセルを使用した新しいバッテリ再生法を公開されました。実物を見せてもらいましたが、あれは良いですねぇ。バッテリのケースの加工も不要なので、もう完璧！　おすすめです。私も暇を見つけて作りたいなぁと思っています。(^_^)

2001-02-04