今回、中古で購入したIBM ThinkPad 535にはOSが入っていないので、さっそくWindows95を入れます。
手元にWindows95のCD-ROMと、I-OデータのCOPS-PX24/PCSC（SCSIカード付き）というポータブルタイプのCD-ROMドライブがあるので、それでインストールすることにしました。
（以下はその時のメモをもとに書いたものです）
●起動ディスクの作成
まずは、ThinkPad 535を起動させるためのブートフロッピーを作ります。
フロッピーディスクを１枚用意して、Windows95がすでに動いている別のパソコン（私の場合ThinkPad 530CS）で、「起動ディスク」で作成します、コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」です。
そして、作成された起動ディスクの中にある不要なファイルを削除して、あらかじめ空き容量を確保しておきます。
※ DEBUG.COM、EDIT.EXE、REGEDIT.EXE、SCANDISK.COM、SCANDISK.EXE、SCANDISK.INI、UNINSTAL.EXEといったあたりは削除しても問題ないでしょう。
●PCカードドライバの入手
次に、ThinkPad 535のPCカードソケットが使えるように、PCカードドライバを入手します。
IBMのダウンロードページから、PCカードドライバ「98/06/03 ThinkPad 535/E,560/E PCカード・ディレクター DOS,Windows 3.1 V4.07」をダウンロード。
解凍して、中にあるIBMDOSCS.SYSとIBMDSS01.SYSを起動ディスクにコピーします。
※ Windows95をインストールするために作業しているわけですが、起動ディスク自身はDOSのシステムなので、PCカードドライバはWindows95用ではなく、上記のDOS版でなければなりません。
●SCSIカードドライバ、CD-ROMドライバ
SCSIカードとCD-ROMのドライバは、製品に添付されてきたフロッピーから必要なファイルを起動ディスクにコピーします。
※ I-OデータのCOPS-PX24/PCSCの場合は、SCF_ENBL.SYS、SCF_ASPI.SYS、SCCD.SYSの３つです。
●EMSマネージャー
さらに、DOSメモリを拡張するためにEMSマネージャーのファイルも入れます。
※ 私の場合、ThinkPad 530CSのWindowsディレクトリからHIMEM.SYSとEMM386.EXEの２つのファイルを起動ディスクにコピー。
●CONFIG.SYS、AUTOEXEC.BAT
上記でそろえたドライバ類を機能させるために、起動ディスクのCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATを編集します。このあたりは、SCSIカードやCD-ROMドライブのマニュアルを見て作業することになります。
※ 私の場合は、COPS-PX24/PCSCのマニュアルにThinkPad 230Csの例が載っていたので、それを参考にしました。
適当に書いたけどこれでOKだった。
I-OデータCOPS-PX24/PCSCの場合
--------CONFIG.SYS---------------------------
DEVICE=HIMEM.SYS
DEVICE=EMM386.EXE X=C800-CFFF
DEVICE=BILING.SYS
DEVICE=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICE=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICE=JKEYB.SYS
DEVICE=IBMDSS01.SYS
DEVICE=IBMDOSCS.SYS
LASTDRIVE=Z
DOS=HIGH,UMB
devicehigh=SCF_ENBL.SYS
devicehigh=SCF_ASPI.SYS
devicehigh=SCCD.SYS /D:SCCD0001
---------------------------------------------
--------AUTOEXEC.BAT-------------------------
LH MSCDEX.EXE /D:SCCD0001
---------------------------------------------
●HDのフォーマット
できた起動ディスクをThinkPad 535に入れて電源スイッチON。DOSが立ち上がり、CD-ROMがちゃんと認識できているか確認します。何かエラーメッセージが出たらNG、上記各項目の見直しです。
CD-ROMドライブにアクセスできて、DIRコマンドなどで内容が読めるようならOK。ThinkPad 535のハードディスクを初期化します。
FORMAT C:
※フォーマットが終了したら名前を聞いてきますが、ドライブ名にはそれ自身の“容量”を名付けることにしています。例えば810MBなら「810m」。こうしておくと、いつでもそのドライブの容量がひと目でわかるので便利です。
●Windows95インストール
Windows95のCD-ROMから画面の指示どおりインストールしていきます。
これで一応のOSはインストールできたことになりますが、引き続き535専用のドライバ類を入れます。
●ThinkPad 535 各種ドライバ
必要に応じて下記のWindows95用ドライバをダウンロードし、それぞれドキュメント通りにインストールすれば完了です。
この２つは必須でしょう。
98/07/25 ThinkPad 535/E システムROM アップデート・ユーティリティー V1.11
99/03/04 ThinkPad 535*/E,560/E ビデオ・サポート Windows 95/98 V2.02
この２つ、というかFD９枚分を入れないと、サウンドと内臓モデムが使えません。
98/07/30 ThinkPad Mwave DSP サポート・ディスケット Windows95用 V2.251(33.6Kモデム速度) 3枚組み
99/01/07 ThinkPad 530CS/535 Mwave MIDIサンプル V2.30 6枚組
下記のものはケースバイケースで。
99/04/27 ThinkPad 535/E,560/E/X/Z,570 ユーティリティ DOS V4.15a
99/03/10 ThinkPad 535/E,560/E/X/Z ユーティリティ Windows 95 V4.14
99/03/04 ThinkPad 535/E,560/E/X/Z パーソナライゼーション・エディター V4.14
99/03/04 ThinkPad 535/E,560/E/X/Z パーソナライゼーション・データ・更新・ディスケット V4.14
99/03/04 ThinkPad 535/E ユーティリティ・データ IV V1.01
99/04/07 ThinkPad 3モード・フロッピー・ドライバー Windows 95 V1.02
99/02/01 ThinkPad 530CS,535,560 赤外線通信サポート V3.02
私は、ユーティリティ（ThinkPad機能設定、上から５つ分）までは入れました。ふぅ〜。（＾_＾；
1999-11-18